カードタイプの指伝話
よくある質問と回答
音が聞こえない
iPad/iPhoneでご確認いただく点
マナーモードになっているか、音量設定が小さくなっていないかをご確認ください。
着信音・音楽再生音・アプリの音は、それぞれ別になっています。ご確認ください。
それでも改善しない場合、iPad/iPhoneの再起動をお試しください。
また、本体横のスイッチがあるiPad/iPhoneでは、スイッチを切り替えてみることと、設定アプリを開きスイッチの機能を一旦「消音」にして「画面の向きをロック」に変更してみるのを試してみてください。
アプリでご確認いただく点
設定画面で消音がオンの場合は、発話しません。
話者はPAUL, JULIEの場合、日本語は発話しません。
セットの設定で、「音声を再生」が「なし」になっていると、タップしても発話しません。
指伝話タグ(角カッコ)の中身は発話しません。
ネットワーク接続は必要ですか?
基本的に、発話機能だけをお使いになる場合はネットワーク環境は不要です。
メッセージ送信やウェブサイトの表示など、ネットワーク環境を使う操作を行う場合は必要です。
いくつかの音声を混ぜて話すことがきますか?
基本的には、1つのセットに対して1つの話者を割り当てますが、話すテキストの指定の際に、指伝話タグを使う(話者名を [ ] でくくって指定する)と、その後の文章をその話者で話すことになります。1つのカードで話す話者・言語を混ぜることができるようになります。
標準で搭載されている日本語の音声4つ、英語の音声2つを指定する場合は、[sho] [julie] などとしています。
iOSの音声を呼び出して使うことができます。中国語、韓国語、ロシア語、フィンランド語など、30以上の言語を話すことができます。その場合は、[system:CA-Fr] のようなタグをつけることで、それ以降の発話を指定した言語で行うようになります。
指伝話に翻訳機能はついていますか?
いいえ、翻訳機能はありません。いまはオンラインの翻訳サービスも豊富ですので、翻訳された言葉をコピペして入れていただければ、音声で伝えることができます。オフラインの状態であっても、確実に自分が準備した通りに伝えられることを指伝話は大事にしているので、オンラインサービスを常に使う仕様にはしていません。
指伝話メモリのセットをAirDropで書き出せません。
セット名に日本語の濁音・半濁音が含まれている場合、iOS 10.3以降ではAirDropで書き出す際にエラーとなることが確認されています。一旦書き出し先をメモ帳にし、メモ帳からAirDropすると送信が可能です。お試しください。
思っている読み方と違う読み方をしてしまうのですが?
ひらがなだけの入力より、漢字交じりの方が流暢に発音します。「慧」を「けい」と読むか「さとし」と読むかはアプリ側では決められないので、正しく読ませるにはひらがなまたはカタカナで入力してください。ひらがなで入力すると前後の切れ目がわかりにくくなるので、固有名詞などはカタカナで入力するとうまく文章としてつながることもあります。
スイッチを使って操作できますか?
はい。画面をタップせずスイッチで操作することができます。iPadOS/iOS標準のスイッチコントロールを使って操作することができますし、指伝話メモリには、スイッチコントロールを使わずにスイッチ操作するための仕組みが備えてあります。詳しくはアプリの説明書をご覧ください。ご不明なことがあれば、いつでもご相談ください。
公的な支援を受けて購入をすることができますか?
日常生活用具の携帯用会話補助装置や情報通信支援用具での支給実績があります。支給決定は市町村ごとの判断となります。こちらのページ(https://www.yubidenwa.jp/nichijo/)をご覧ください。
また特別支援学校の高等部に在籍の方は、就学奨励費を利用して購入するケースもあります。詳しくはお問い合わせください。
指伝話メモリのタイトルバーが見えなくなってしまって困っています
タイトルバーの表示は、アプリをインストールした段階ではセットを表示し始めてから3秒後に隠れるようになっています。これは、例えば指伝話メモリを使って言語訓練をされる場合など、カード以外に不要な情報を表示しないためにある機能です。非表示までの秒数は設定画面で変更することができます。
一旦隠されたタイトルバーは、画面を上から下にスワイプすることで再表示されます。下から上にスワイプすると隠すことができます。
もしくは、カードを2本の指でタップするとタイトルバーが表示されます。
セット一覧から「設定」タイコンをタップして設定画面に移動すると、「タイトルバーを隠す」の項目で隠すまでの時間の設定ができます。
タイトルバーを「常に非表示」にすると上記の方法でも再表示されなくなります。設定アプリの指伝話メモリの欄で「常に非表示」以外にした上で一旦指伝話メモリを終了し再度起動してお使いください。
読み上げテキストの書き方
ひらがなだけの入力より、漢字交じりの方が流暢に発音します。
「慧」を「けい」と読むか「さとし」と読むかはアプリ側では決められないので、正しく読ませるにはひらがなまたはカタカナで入力してください。ひらがなで入力すると前後の切れ目がわかりにくくなるので、固有名詞などはカタカナで入力するとうまく文章としてつながることもあります。
VoiceOverやスイッチコントロールの音声読み上げ
VoiceOverやスイッチコントロールの音声読み上げはOSの機能で画面項目を読み上げますが、読み方を正しくしたい場合は、「設定 > アクセシビリティ > 読み上げコンテンツ > 読みかた」を開き、読み方を登録してください。
iPhoneでも動作しますか?
カードを編集することはできませんが、閲覧するだけの機能のYMプレーヤーを使えば指伝話メモリで作成したカードセットを閲覧することができます。
指伝話メモリにサンプル画像はありますか?
予めアプリの中に登録されている画像集はありませんが、写真からカードを作る以外に、他のセットのカードをもとに新たなカードを作ることもできます。
サンプルセットとして弊社から提供しているものが、次のURLに掲載されています。
これらのセットを取り込んでいただき、その中の画像をお使いいただくのも一つの方法です。野菜や果物の写真の他、文字・数字などのセットもあります。どうぞご利用ください。
また、市販の素材集等で入手したJPG,PNGの画像などは、iPadに転送することができますので、それを指伝話メモリで使用することができます。(著作権に関しては提供元の規定をご確認ください。)
指伝話メモリから他のアプリを呼び出せますか?
はい。URLスキームやショートカットを利用して、指伝話メモリのカードを選択して他のアプリを呼び出すことができます。
はじめての指伝話メモリ1-2-3! アプリを呼び出そう編 をご参照ください。
また、こちらのnoteの記事「ショートカットでアプリを呼び出して指伝話メモリに戻る」もご参考になさってください。
指伝話メモリの写真読み込みが遅くなってしまいました。
指伝話メモリのバージョンを最新版にアップデートしてください。バージョン1.2ではiPadOSのバージョンアップによって写真ライブラリ参照に時間がかかるようになった問題を解決しました。
指伝話メモリのカードを自分で作れますか?
はい。絵カードセットを自由に作るためのアプリです。
指伝話メモリを無料で試せますか?
はい。指伝話RTを無料でダウンロードしてください。指伝話メモリで作ることのできるカードセットのサンプルを見ることができます。カードを作ったり編集したりするには指伝話メモリをお使いください。
指伝話メモリで自分が作ったカードセットを誰かにあげることはできますか?
AirDropやメール添付でカードセットを他のiPadに送ることができます。カードセットの閲覧専用のYMプレーヤーを使えば、iPhoneでもカードセットを受け取れます。
指伝話メモリのデータを丸ごと移す方法はありますか?
はじめに:すべてのデータ書き出しがうまくいかない時
「指伝話メモリ > 設定 > すべてのデータ書き出し」をすると、すべてのセットをAllSets.yms という1つのファイルにまとめて書き出すことができますが、この書き出しがうまくいかない時があります。原因がまだ不明です。
1つ1つのセットは、指伝話メモリで「カード一覧 > 書き出し」をすることで、AirDropで他のiPadなどに転送したり、ファイルに保存することができますが、すべてのセットをまとめて移動させる方法をご案内します。
以下は、移動元のiPadにある指伝話メモリのデータを、移動先のiPadに移す手順です。
移動先での準備
1.「指伝話メモリ > 設定 > データファイルの管理を手動で行う」をオンにします。
2.指伝話メモリのアプリを終了させます。(Appスイッチャーで終了させてください。)
3.ファイルアプリを開き、「このiPad内 > 指伝話メモリ」を開きます。
4.「選択」をタップし、「yubidenwamemory.sqlite」と「cardPictures(フォルダ)」を選択し、「削除」をタップします。
ファイルとフォルダが削除されます。この状態で待ちます。
移動元での作業
1.「指伝話メモリ > 設定 > データファイルの管理を手動で行う」をオンにします。
2.指伝話メモリのアプリを終了させます。(Appスイッチャーで終了させてください。)
3.ファイルアプリを開き、「このiPad内 > 指伝話メモリ」を開きます。
4.「選択」をタップし、「yubidenwamemory.sqlite」と「cardPictures(フォルダ)」を選択し、「その他 > 圧縮」をタップします。
5.「アーカイブ.zip」が作成されるまでしばらく待ちます。
6.「選択」をタップし「アーカイブ.zip」を選択し、「共有 > AirDrop」で転送先のデバイスを選択し送信します。
移動先での作業
1.移動元からのAirDropのファイルを受け取り、「このiPad内」に保存します。
2.ファイルアプリを開き、保存した「アーカイブ.zip」をタップし、「アーカイブ」フォルダが作成されるまでしばらく待ちます。
3.「アーカイブ」フォルダを開き、「選択」をタップし、「yubidenwamemory.sqlite」と「cardPictures(フォルダ)」を選択し、「移動」をタップし、「このiPad内 > 指伝話メモリ」を選択し、「移動」をタップします。
4.ファイルが移動された後、「アーカイブフォルダ」と「アーカイブ.zip」は削除して構いません。
5.指伝話メモリを起動し、データが移動していることを確認してください。
作業終了後の作業
移動元・移動先のどちらのiPadでも、「指伝話メモリ > 設定 > データファイルの管理を手動で行う」をオフにします。
移動元の「アーカイブ.zip」は削除して構いません。
コメント
「アーカイブ.zip」は、指伝話メモリのデータを丸ごと保存したものになります。
これにわかりやすいようにファイル名をつけて、USBメモリなどに別途保存しておくことで、その時の指伝話メモリのバックアップを取っておくことができます。
なお、移動元も移動先も、作業をする時には、指伝話メモリアプリを終了しておくことを忘れないでください。
セットデータの削除
この仕組みを使って、すべてのセットを削除することができます。
1.「指伝話メモリ > 設定 > データファイルの管理を手動で行う」をオンにします。
2.指伝話メモリのアプリを終了させます。(Appスイッチャーで終了させてください。)
3.ファイルアプリを開き、「このiPad内 > 指伝話メモリ」を開きます。
4.「選択」をタップし、「yubidenwamemory.sqlite」と「cardPictures(フォルダ)」を選択し、「削除」をタップします。
5.指伝話メモリを起動すると、セットのデータがクリアされた状態から開始されます。
6.「指伝話メモリ > 設定 > データファイルの管理を手動で行う」をオフにします。