アクセシビリティについて

アクセシビリティについて

 「アクセシビリティ」とは、「こっちがだめなら、あっちがあるさ」という考え方だと思います。具体的な手段や手法のことではなく、考え方としてアクセシビリティを理解すると、実は普段の生活の中で自然に行っていることであり、特別なことではないと気づきます。
 従来はアクセシビリティが障がい者のための特別な対応と捉えられることが多くありましたが、実際には「目的に到達するための多様な方法」を指します。そのため、病気や障がいに限らず、すべての人に関わる概念です。
  ポイントは道具を紹介することではありません。その人が何をしたいと思っているのか、もうできないと思って諦めてしまっているかもしれないことを話してもらい、実は方法があるということを伝えることが大事です。本人も周囲も、勝手に決めつけても諦めてもいけません。「こっちがだめならあっちがあるさ」です。そして、「こっちができたらあっちもできるかも!」と前向きになってもらうことが大切です。

アクセシビリティってなんだろう?



総務省「情報アクセシビリティ好事例2023」に認定

 指伝話メモリは、2024年4月に、総務省「情報アクセシビリティ好事例2023」に認定されました。
 「指伝話メモリ」はiPadで使うコミュニケーション支援アプリです。「カードを1枚選ぶ」というシンプルな操作で、流暢な合成音声で話をする、音楽をかける・止める、メッセージやメールを送る、家電を操作するといったことができる仕組みを整えることができます。
 難病や障害で自分の声で話がしづらい・身体を動かしづらい方には、画面を指でタップする操作のほか、スイッチ・音声入力・視線入力・VoiceOverなど、さまざまな利用方法があります。
 五十音表から一文字ずつ選択する方法ではなく、言葉や文章をあらかじめ登録した画面上のカードを1枚選択する操作方法で、伝えたい内容を素早く簡単に合成音声で伝えます。
 企画設計段階から製品リリース後まで、当事者やその家族、支援者、リハビリテーション専門家(言語聴覚士、作業療法士、理学療法士)など、多様な立場の人々に意見をいただきながら成長してきました。今後も障害当事者のコミュニケーションを保障するという社会的使命を持って活動をするとともに、アクセシビリティという考え方が人々のより良い生活に寄与することを知るきっかけとして指伝話アプリを提供して参ります。

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