iPadをスイッチで操作する
iPadやiPhone、iPod touchを画面のタップやスワイプなどではなく、スイッチを使って操作することができます。
iPad, iPhone, iPod touchには標準で「アクセシビリティ」という機能があります。これは、視覚サポート、聴覚サポート、操作のサポートなど、使い勝手を良くするための機能です。この中の「スイッチコントロール」機能を使えば、スイッチを使って操作をすることができるようになります。
病気や障害によりタップ操作がしにくいためからだの他の部分を使う、料理中で両手がふさがっている時にフットスイッチでレシピのページをめくる、離れた場所のiPadを操作するなど、さまざまな場面で活用できます。画面を指でタップして使うという固定概念から離れて、スイッチ操作の使い道もお楽しみください。
スイッチ操作に必要なもの
iPadをスイッチで操作するには、
①スイッチ
②スイッチ接続インタフェース
が必要です。
スイッチには、押しボタン式のほか、少しの力で使える空気圧式・筋電位式などがあります。
押しボタン式でも、押すのに必要な力の大きさはさまざまですし、手・足・頭など、どこで使うかによっても違ってきます。
スイッチの一覧
スイッチをiPadに接続するには、スイッチインタフェースと呼ばれるアダプタが必要です。
多くのスイッチは3.5mmミニピンプラグがあり、そこから信号が出力されます。それをiPadにつなげるためのアダプタです。
スイッチインタフェース製品の一覧
接続したスイッチからiPadに送られる信号を、どのように使うかを指定する設定がiPadの「スイッチコントロール」機能です。iPhoneやiPadの標準機能で「設定アプリ > アクセシビリティ > スイッチコントロール」にすべての機能が入っています。
iPadを使うといっても、実際に使うのはアプリです。そのアプリが使いやすいかどうか、目的とする機能があるかどうかが大きなポイントです。
スイッチ操作の方たちに、多機能で使い易いと人気があるのアプリが指伝話メモリです。
iPadのスイッチコントロールの解説書
東京慈恵会医科大学アクセシビリティ・サポート・センター（ASC）が制作した、「アクセシビリティ機能ガイド〜スイッチコントロール編〜」のPDF版が無料で公開されています。
初めてスイッチコントロールを使われる方、少しカスタマイズして使いたい方に、わかりやすい解説となっています。
ご活用ください。
なお、病院・施設等で印刷版（B5サイズ）が必要な方は、慈恵ASCに連絡をしてください。
ダウンロードはこちらのページをご覧ください。